カメラ本体の基本性能や、レスポンス、解像感、D700で気になっていたシャドウ部の階調等々、かなり満足していますが、1点不満が。
巷でも言われていますが、背面の液晶の色かぶり問題です。
買ってメニューをまず開いた段階でなんかアレ?っと感じて、実際撮影してみるとやたら緑がかっている。でもデータは問題無い。という事は液晶の色がおかしい?
という事でニコンのサービスセンターに持ち込みました。結果カラーチャートとの比較でやや緑かぶり確認、との事で調整に出して先日戻ってきたのですが、多少マシになった気はするものの、やはり色かぶりが気になります。
サポート曰く「緑かぶりは見受けられないが、一応再調整はしました。TFT液晶の特性になりますのでご了承下さい(要約)」という感じでした。
ともあれ、画像で見れば一目瞭然なので下記の画像をどうぞ
カラーチャートを高演色蛍光灯下の元D800(AWB/JPEG)で撮影しNEX-5Nで色温度を固定してモニタとD800液晶を撮影。 WBはモニタ側(白色点6500Kでキャリブレート済)の方で若干調整してD800の液晶画像の方にも同じパラメータを適用しています。 |
明らかにD800の液晶は緑がかっているのがお分かり頂けると思います。D800の方は見た目では緑が強いという感じですが、Photoshopの数値を見ると、緑が強いというより青が弱い傾向にあるようです。
D800の液晶が5000Kで調整されている可能性も考慮し、液晶側のチャートの白色点を利用してWBを合わせて見ましたが、Lightroomでは6000K(モニタ側は6600K)を指していたため、特に5000Kで調整されているというわけでもなさそうです。
これについてNikonの公式見解としては
ニコンの技術サポートがD4/D800の液晶モニタの色かぶりについてコメント - デジカメinfo
デジカメinfoさんで紹介されているように、要約するとD3/D700の方が今まで間違っていた色で、D4/D800の方が見た目に近い正しい色だ…という事のようですが、撮影者の実感としてはD800の液晶は実際の被写体よりも明らかに緑かぶりしています。
再度液晶を調整に出して良い方向にいく保証もありませんし、RAW現像派なので液晶の色は撮影のモチベーション以外には特に影響しないので、このまま使い続けて慣れるしかないかなと思いますが、唯一残念だなと思ったので記事にしてみました。
■ D800自体について ■
D800自体はD700から画素数3倍になったにも関わらずレスポンスも遜色なく、3600万画素の解像感も素晴らしいものがあります。64GB CFがあれば約1200枚近く撮影しても11GBほど空きがあったので、32GB 2枚、ないしは64GB 1枚あれば通常の撮影では事足りるのではないでしょうか。
D700で不満があった、露出アンダーの部分を持ち上げた時に彩度が不自然になりノイズが乗りやすくなる問題も解決されており、件の液晶の色味と、ファイルサイズの増大によるストレージの圧迫という点、そしてレンズに対する要求が高くなる点(あとは人によっては連写速度?)を除けば死角なきカメラという感じがします。